熊本で夜遊びおすすめドリンク「シャンパーニュ」編①
2020年1月31日
熊本で夜遊びをする際オススメなドリンクはシャンパーニュ!高級なものからお安いものまで沢山種類があります。そこでkumamotoK.では一から「じっくり学ぼう夜遊びシャンパーニュ」としてシリーズでお届けします。夜の男の必須教養です。ウンチクを語るのはみっともないですが、的外れな事を言うとバカっぽく見られます。知識を入れて知っている事を前提に、語らないというのがスマートな振る舞いです。
そもそもシャンパーニュとは?
お酒の分類としたら発泡しているワインの事です。ワインの分類では赤ワイン、ピンクワイン、白ワインと分類され
赤ワインは色の濃いぶどうを皮のまま潰して作り、白ワインは色の白いぶどうを皮を剥いて作ると定義されており、それ以外の製法で作られるものは全てをロゼ(ピンク)ワインと呼びます。なので厳密にはシャンパーニュはロゼワインの一種になります。と、言ってもシャンパーニュも独自のお酒のジャンルになりますので、このワインの分類は無視していいでしょう。
広義の分類は「スパークリングワイン」イタリア語で「スプマンテ」と言います。ワインを製造する地域ではだいたい「スプマンテ」も作られていますが、その中でスパークリングワインの製法を確立した「シャンパーニュ地方」のスパークリングだけを「シャンパーニュ」といいます。
焼酎に例えると「スパークリングワイン=焼酎」で「シャンパーニュ=球磨焼酎」という関係性です。泡盛をどう転んでも、球磨焼酎と言わないのと同じで、ここらへんしっかり区別出来ることから始まります。最初は無理せず「スパークリングワインください」というのがスマートな言い方です。
なぜシャンパン?
日本ではなぜかシャンパンと呼んでいます。昔はちゃんと「シャンペイン」と発音していました(英語圏でもロンドンアクセント)。シャンパンシャワーなど形容詞からゴリ押しする人が出て途中「コレが正しい」と間違って広まってしまいました。早いところ直るといいですね。フランスもイタリアも「シャンパーニュ」英語圏で「シャンペイン」です。ここではシャンパーニュで統一します。
途中のウンチクは割愛します、どこも似たり寄ったりの説明なんで。
まずヨーロッパ事情から。上の図が同緯度に移動した日本とヨーロッパです。これをみると日本はどんだけ寒冷化している国なんだ、と思える一方、ヨーロッパって昔から温暖化してるんじゃ・・・と。ヨーロッパは南からの暖かい海流が全体的に気候を温暖にし、日本は大陸からの寒気によって寒冷化しています。じつはこの気候が重要でワイン葡萄の育成には昼間むっちゃ太陽が降り注いで温暖で、夜ものっそ寒い。という気候が要ります。ただし、夜明けに霜が降りると、枯れてしまいます。この生育に重要な地域が美味しいぶどう酒の産地になるのです。
まずは基礎の基礎ワイン作りから
冒頭で書いた通りシャンパーニュもワインです。美味しいワイン作りから始まります。
このピノ・ノワールを覚えておきましょう。もし機会があるなら生のまま食べてみるのをオススメします。全てのワインの基本です。この様に赤ワインは皮のまま発酵させますので赤い黒みがかった色のお酒ができます。
基本は「あま〜いぶどうジュースを作り、その糖度の応じて発酵が促されアルコール化する」と覚えておいてください。全てのお酒は「アルコール=糖」です。
皮のまま破砕する所もありますので、ここはゆるいですが、基本は発酵前に完全にジュースのみを取り出してしまうのが白ワインです。これにより苦味成分など極力取り除かれるので洗練された味わいになるのです。
ここでもまた「シャルドネ」という品種は覚えておいてください。Gackt様も大好き「この・・シャルドネの・・・・甘く・・・」等で使用しましょう。
そしてコレ以外の製法はすべてロゼ扱いになります。(まぁ例外もありますが)ロゼ=ピンク色とは限りません。濃い色の品種とブレンドして作る場合もあります。
この熟成が終わるとビン詰して出荷されます。
これを踏まえて
シャンパーニュの製法
ビン詰する前樽やタンクで発酵させるのを一次発酵といいます。まずはアルコールを醸造するわけです。
①味を調合する。数種類のワインたちをブレンドしてシャトー独自の味を追求します。
②瓶詰めしまだ糖度の高いワインをちょっと追加して酵母を足し密閉します
③カーブに寝かせます。ここから二次発酵です。
ちなみに発酵とは「酵母菌が糖を食べておしっことげっぷする事」と覚えてください。おしっこ=アルコール。げっぷ=炭酸ガスです。今まではこの炭酸ガスは樽の隙間から外に自然に漏れていましたが、今回の二次発酵ではビンで密閉されています。逃げ場のない炭酸ガスがワインに溶け込んで発泡酒となるのです。
ここから製法を生み出したドンペリさん偉い。
そして酵母菌が死んでこのスパークリングワインの中で澱として溜まります。
④動瓶。瓶の口を少しずつ下になるようにゆっくり動かして澱を沈殿させます。
⑤凍らせます。瓶の蓋を外すと体積が膨張した中身が瓶の口周辺の澱を吹き飛ばします。
⑥最後甘みを足してコルクを付けて完成です。
ものすごく手間がかかる製法なので価格が高くなるのは当然ですがやろうと思えば機械化も可能なものです。良いぶどう酒さえ作れればお安く美味しいスパークリングワインも存在できるのです。