今年のF1情報
2020年2月25日
今年もF1のシーズンがやってきました。
ホンダは今年はメルセデスを倒すことができるのでしょうか。
非常に興味深い所です。
では今年のF1を観戦するガイドをご紹介しましょう。
チーム
●ペトロナス・メルセデス・AMG
昨年チャンピオン。今年は謎のハンドルを持ち込んで、タイヤ角度が変わります。これが吉と出るか凶と出るか。
●アストンマーチン・レッドブルレーシング・ホンダ
今年最後のフェルスタッペン最年少優勝のチャンスを狙うレッドブル。ホンダエンジンは好調という噂。打倒メルセデスになるか?!
●スクーデリア・フェラーリ
昨年コンスタントに上位に入ったものの、優勝回数はフェルスタッペンに及ばず苦いシーズンとなった。ベッテルの復帰は可能なのだろうか?
●マクラーレン・ルノー
昨年本調子を取り戻しつつあるマクラーレン。今年も好調で来年メルセデスエンジンに変わる最後のシーズン。中団トップの座を維持できるだろうか。
●ルノー・スポール・レーシング・リミテッド
いまいちなPU性能ではあるが、コンスタントに順位を維持し堅実な走りを見せる。マシン性能に難点があり、今年の飛躍はあるのか注目されている。
●アルファタウリ・ホンダ
万年最下位の評判名高い実は名門フィアット・ミナルディ。長年の低迷にホンダ二年目にして、ここ数年中団勢がなしえなかった、表彰台へ登壇二回という大金星を上げた。これにより中団勢が活気付き、今年は各チームが野心的なマシンを持ち込んでいる。アルファタウリの今年の目標は1回でも優勝することである。
●レーシングポイント・メルセデス
今年一番の大問題マシン。通称「ピンクのメルセデス」。なんと去年の優勝車メルセデスW10と瓜二つなマシンを持ち込んだ。密かに中身も設計図を手に入れているのでは?という噂が流れている。本人たちは「参考にした」という事らしいが、どうみてもアウトである。しかしながら中団の有力勢から去年陥落し成績が低迷したが、何と言っても去年の優勝車である。プレシーズンからよいタイムを出した事で、上位陣に食い込むのでは?と噂されている。
●ハース・フォーミュラLLC・フェラーリ
ちなみに元祖丸パクリチームことハースは、マシン云々というよりドライバーの事故率が問題である。今年もマグミサイル・グロミサイルが炸裂するのか?!
●アルファロメオ・ザウバー・フェラーリ
ライコネンが趣味で走っているチームと呼ばれて定着した。
今年も活躍はないだろうが、それでも面白い展開には絡んでくるチームだ。
●ウィリアムズ・メルセデス
かつてのチャンピオンチームも最近は見る影もなく低迷している、しかし去年よりも確実に進化しており、1チームだけ周回遅れという事はなくなるかもしれない。
と、いうわけで今年の見所である。
何と言ってもレッドブルはどうなるか。昨年はようやくPUの設計が固まり、目標の出力が出る様になった。これでフェルスタッペンの三回の優勝9回の表彰台を勝ち取ることができた。ハミルトンの連続優勝を食い止めたのがホンダPUであることは間違いない。そのことでメルセデスエンジンに重大な熱問題があることを露呈させることに成功した。これにより空気が薄いコース高温のコースではホンダPUに優位に働くことがわかったが、メルセデスは対応を素早く行い、その強さは変わるものではなかった。
今年はレッドブル、ホンダの二年目となる。昨年二年目となったトロロッソは奇跡の二回の表彰台に登ることができ、大きな飛躍の年となった。今年のレッドブルも飛躍が期待されている。
ドライバーラインナップは、マックス・フェルスタッペン。アレキサンダー・アルボン。
フェルスタッペンは今年最後の最年少チャンピオンのチャレンジとなる。対するライバルはメルセデスのルイスハミルトン。ミハエル・シューマッハのチャンピオン記録と並んだ男だ。今年チャンピオンになれば史上最多チャンピオンになる、今後この記録は抜くことができないだろうとも言われている。
そしてフェラーリの若きエース、シャルル・ルクレール。去年は2回の優勝というフェルスタッペンに後塵を記したが、最年少チャンピオンにはまだ二回チャンスを持つ。
去年度は謎の不調だったフェラーリだが、PUのパワーは最高の筈でマシンも良い仕上がりの筈だがなぜだか勝てない。マシンの後ろでトウを利用すると速く「交代してくれ」とポジションを入れ替えると、途端に遅くなって「交代してくれ」と頭打ち現象に陥っている。お互いが「前の僚車が遅い!」と言い合っている状態である。エンジンパワーはあるが。空気抵抗が大きすぎるのだろうか?
今年もこの三チームがチャンピオンを目指す。
やはり、メルセデスが圧倒的な強さを発揮するのだろうか。それともレッドブル・ホンダが再び王者に返り咲くのだろうか。
この上位陣に対して、3位表彰台を虎視眈々と狙っているのが中団勢トップである。実は今F1はこちらが熱い。
去年レッドブルから涙の降格人事を申し渡されたピエールガスリー。ネットでは「メンタル弱い」「下手くそ」「文句多い、仕事しろ」と散々罵倒されたが、ブラジルGPで悲願の表彰台、それも2位を獲得した。これはミナルディを通してセバスチャン・ベッテルに次ぐ二番目の成績でありF1参戦46試合目は割と良い成績とも言える。さらに中団勢数年振りという表彰台を獲得したダニール・クビアトも長い低迷を克服し、本来の速さを取り戻しつつある。
ダークホースはピンクのメルセデス、レーシングポイント、マシン性能は折り紙つきの素性の良さ。これがもしかしたら上位陣に入るのではとささやかれている。もともとフォースインディア時代から5位、6位の常連で上位陣のすぐ後を狙っていたチームである。去年度はまさかの低迷だったが、トロロッソの飛躍と、マクラーレンの復活を考えると、この三チームがダークホースになる確率が高い。
そして何かと因縁が深いルノーであるが、昔からホンダと仲が悪い。マクラーレン・ウィリアムズ。レッドブル。などなどエンジンサプライヤーとしてチームを奪ったり取られたりしながら今に至る。来年はとうとう、ルノーのPU供給は0となる。
チャンピオンになる資質がありながらも、人生を棒に振ったダニエル・リカルド。レッドブル時代は表彰台の常連で、ハミルトンさえいなければ、2年はチャンピオンになれたかもしれない男である。マックス・フェルスタッペンという男が現れるまでは・・・。レッドブルがマックスに肩入れしてリカルドをセカンド扱いしたという噂があった。また彼は低迷していたホンダをレッドブルが採用したことから、もうチャンピオンの目はないと思ったのだろうか。「ルノーのプロジェクトの方が有望に思えた」そういってレッドブルを去った。
しかしそれは大きな過ちだったと言える。能力的にはマックスフェルスタッペンに引けを取らない。もしレッドブルに残っていたのなら、去年度も表彰台に乗ることが出来優勝も2回は硬かった。
しかしルノーでの成績は9位、ピエールガスリー7位にすら届かなかった。彼のドライバー人生はこのまま低迷するのだろうか。
あと一歩、シューマッハに届かなかった悲劇の後継者、セバスチャン・ベッテル。
ニューエイがマクラーレンから逃げ出し思い通りの仕事をさせてもらえたレッドブルで4年連続チャンピオンを獲得したベッテル。
F1ドライバーの中で最も心優しい人物と言われている。氷の男ライコネンにして「他の連中とは連絡は取っていない。ベッテルとはバトミントンをしている」と言われるほど、人当たりの良い人物で、現在のフェラーリドライバーのごたごたにもベッテルからは沈黙がなされている。ほとんどルクレールからの攻撃になっているが。日本に対して好意的でアロンソがレッドブルのテストドライバーの噂があった際も「日本のみんなが気分を害するよ」と気を使ってみせた。ちなみにアロンソは大の親日家でもある。現在はトヨタルマンのマシンに乗っている。
さぁホンダF1は今年チャンピオンマシンを獲得できるのであろうか。
今週末最後のテスト走行が行われる。謎技術を搭載したメルセデスから優勝をもぎ取る力を今年のレッドブルは獲得できたのであろうか。