今人気の「アマビエ」って何?
2020年4月16日
肥後国から現れる、疫病にご加護がある。謎の妖怪。
熊本に伝わる伝承を紹介。
<話題になっている伝承>
肥後国海中え毎夜光物出る。
所の役人行見るに、づの如く者現す。
「私は海中に住、アマビヱと申す者也。
當年より六ヶ 年の間諸国豊作也。
併し、病流行、早々私写し人々に見せくれ」
と申て、海中へ入けり。
右写し役人より江戸え申来る写也。
弘化三年四月中旬
訳すると
「私は海の中に住んでいるアマビエといいます。
今年から6年間は豊作です。
ただし、病気が流行しますので
早く私のイラスト書いてみんなに見せてね」
と言って海の中に消えて行きました
熊本の役人はその姿を写して東京の役所に届けましたとさ
弘化三年は1846年、幕末の志士が生まれる頃ですね。
では最初の熊本で現れた姿というのはどういったものでしょう。
この姿から、江戸に伝わり瓦版に載った事で
みなさんがイラストで見るあの形になりました。
そして妖怪とくれば・・・・・。はい
水木しげる先生ですね。
髪の長いくちばしのついた女性として書かれ、キャラクター化したのは日本の妖怪の全ての姿をキャラクター化した巨匠のお仕事だったのです。
<うんちく>
アマビエとは何?実は「肥後国海中の怪」で書かれたアマビエ以外にはアマビエという妖怪はでてきません上の写真も「アマビコ」という妖怪です。
正しくは「天彦尊」という神様で豊作か凶作かを予言する神様として知られていました。宮崎の神様です、それが江戸に伝わる最中にどうやら誤記されていたようです。その後「アマビエ」という名前を与えられたこの存在は妖怪としてその後4回現れる事となったのです。
さて、このムーブメントに乗らないわけは無い!
では地元肥後国からアマビエをお届けします!
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